サンルダムと森林、CO2

この春に一部が開通した、ダム付け替え道路から見たサンル川流域(ダム予定地)です。
「森林と環境の町」下川を代表する、緑の風景といえるでしょう。(撮影:2008年9月16日)
ここにダムを建設すると、どうなるのでしょうか。(続きを表示)

上の写真に、計画されるサンルダムの、おおよその形を入れてみました。
サンルの森に、高さ約40メートル、幅約350メートルの、
砂利とセメント(CSG材料)の土手が作られます。
※サンルダムは従来のようなコンクリートダムではありません。
湛水面積は、約380haです(サーチャージ水位)。
【CO2を増大させるサンルダム】
(1)ダム建設による森林の喪失
貯水と砂利採取によって、河川環境が大きく損なわれるばかりでなく、
山林や離農地など、約380haの森林が失われます。
1haの森林の炭素吸収量は、年間1.5トンほどです。380haでは570トン。
これを二酸化炭素吸収量に換算すると、年間約2100トンになります。
(2)ごく小規模の水力発電
サンルダムに計画されている水力発電は最大1000kwh(計画変更で縮小されました)。
これを二酸化炭素削減量に換算すると、年間1600トンになります。
実際には最大出力で運転しつづけることなどありません。
平均出力を60%とすると、年間約1000トンの削減になります。
(3)差し引きで赤字
つまり、サンルダムは、森林による年間2100トンの二酸化炭吸収能力を失わせ、
一方で、水力発電による年間1000トンの二酸化炭素削減能力を付加することに
なります。
しかしこれでは年間約1000トンの「赤字」です。
サンルダムは、二酸化炭素の削減どころか、むしろ増大原因になります。
(4)堤体建設による多量のCO2発生
サンルダムの堤体には、約50万立方メートルの「CSG材料」が使われます
(コンクリートではない)。
50万立方メートルのCSG材を生産し打設する際には、
約3万5000トンの二酸化炭素が発生します。
【結論】サンルダムは巨大なCO2発生装置
サンルダムは、建設するだけで3万5000トンの二酸化炭素を発生し、
存在するだけで、毎年1000トンの二酸化炭素を増加させていきます。
★二酸化炭素の削減を望むならば、サンルダム建設ではなく、
広大なダム予定地を利用して、計画的な森林施業を行ないましょう。
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