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魚道実験の説明と漁協への回答



2008年9月のサクラマス産卵期に、サンル川をせき止めて行われた「魚道実験」について、北海道開発局サンルダム建設事業所長は、現地で次のように説明しています。

「この実験は、あくまでも魚が魚道の入り口を見つけられるかどうかを、確認するためのもの。実験魚道でうまくいけばダムの魚道もそれでよい、というわけではない。いろいろなことを検討しなければならない」


●漁協への回答書を検証する

 5月12日に、開発局から北るもい漁協に出された「回答書(PDF)」の内容を、ダム建設事業所長の言葉を踏まえながら、見ていきましょう。

1.実験魚道に対する専門家会議の評価

回答書3p

 回答書の3ページでは、「500尾以上のサクラマス親魚が遡上しており」、「専門家会議において、魚道は(中略)概ね機能したものと評価されております」と記されています。
 ここで専門家会議から評価されたのは、高さ1.8m、長さ20mの実験魚道と、その遡上数です。

(注)実験魚道は約700尾のサクラマスが遡上をこころみ、うち200尾は魚道を再び下ってしまったため、全体の遡上数は約500尾とされています。魚道を上がろうとして途中でやめたサクラマスと、魚道ではなく、直前の枝沢(一の沢)に上がったサクラマスの存在を考慮する必要があります。


2.開発局による自己評価と今後の魚道実験への期待

回答書4p

 4ページでは、「500尾以上のサクラマス親魚が遡上しており(中略)、魚道は概ね機能すると考えております」と記されています。
 ここで述べられている魚道も、3p同様に小規模の実験魚道です。このページでは、開発局による自己評価と、今後の実験への期待になっています。


3.サンルダム長大魚道に対する開発局自身による期待

回答書5p

 5ページでは、最初に「適切な条件にある魚道については、遡上可能」と最初に述べられています。 魚道は魚を遡上降下させるための施設ですから、適切な魚道は遡上可能であることは当然です。

 次に、「サンルダムの魚道についても適切に機能すると考えております」とされています。ここでいう魚道は、ダムに計画される、落差30m(注)、総延長9kmの未知の長大魚道を示します。また「考えて」いるのは開発局自身です。

 しかし、サンルダムの魚道が「適切な条件」になるという根拠は、現在のところ、何もありません。
 開発局が繰り返し強調している500尾の遡上実績は、落差1.8m、全長20mの実験魚道によるものです。また、今回の実験の目的は、ダム事業所長が説明しているとおり、「魚が魚道の入り口を見つけることができるかどうか」を確認するものです。そして、ダム事業所長が説明しているとおり、今後に検討が必要なことはまだまだたくさんあり、その一つでもうまくいかなければ、魚道は正常に機能しません。
 実験魚道の15倍以上の落差と、450倍の距離を、「適切に」遡上させるためには、あまりにも未知の部分が多すぎるといえるでしょう。
 
 最初に述べられた「適切な魚道」の例(条件)と、サンルダムの長大魚道への期待の間には、何の論理的関係もありません。

 「適切な魚道は遡上可能である。一方、サンルダムの長大魚道は、どのようにすれば適切な魚道になるのか現在のところはわからず、どうすれば適切に遡上できるのかは、まだわからない」と述べるのが、正しい日本語の論理です。

 3ページでの実験魚道の結果と専門家会議による評価が、ページが進むごとに、サンルダムの未知の長大魚道に対する、開発局自身による根拠のない期待に置き換えられていくことにも、注意が必要です。



(注)サンルダムに計画される魚道の落差は、開発局からは「29m」と説明されています。しかし29mでは、日常的な貯水位である常時満水位(167.4m)をクリアできても、洪水調節時に使用するサーチャージ水位(179.3m)をクリアすることができません。一方で、魚道の設置経路は、サーチャージ水位に沿って決められています。
 今までのサンルダムに関する開発局の説明には、数値資料等の虚偽が散見されます(説明会等で指摘されてもそのまま言い張り、数か月後にこっそり修正する)。今回も、落差を10m以上小さく説明することで、社会をごまかす意図があるのかもしれません。


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